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その他2025.11.28

【お役立ちコラム】能登半島の雇用事情とは?石川県への移住を成功させるポイントを紹介

リージョナルキャリア石川のコンサルタント、鹿嶋です。

移住には、誰でも期待と不安があると思います。

その地域ならではの特徴や雇用事情など、いろいろ気になりますよね。

そこで今回は、石川県能登半島への移住に役立つ情報をまとめてみました。

石川県へのU・Iターン転職を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

石川県能登半島

1.能登半島の特徴と雇用事情

石川県能登半島

豊かな自然と人情に溢れる能登半島。

千里浜なぎさドライブウェイで波打ち際をドライブしたり、輪島の朝市で新鮮な魚介を堪能したり。能登地方には、地元の風土を活かした、ここにしかない魅力がたくさんあります。その一方で、人口の減少や高齢化が進み、2024年の能登半島地震や豪雨による被害は、地域経済や雇用にも影響を及ぼしています。

地域活性化への取り組みが注目されるなか、雇用や就職を支える動きも少しずつ広がってきました。たとえば、地域での転入・就業を促進する看護職向けの支援制度や、地域専用の就職・定住支援窓口「ILAC能登」の設置など、地元で被災された方や能登で働きたい方を対象とした支援が進められています。

能登地方の有力産業としては、製造業・建設業・介護福祉事業・観光サービス業などが挙げられます。製造業ではプレス・成形・金属加工・自動車部品・電子部品などの工場が多く稼働しており、建設業では災害復興やインフラ再整備に向けたキャリア採用のニーズが高まりつつある傾向です。特に Uターン・Iターンなどの移住者は、能登復興の即戦力として地域全体で歓迎されています。

2.能登地域へU・Iターンするメリットとデメリット

石川県能登半島

移住や転職の事情は、人それぞれ異なるものだと思います。 こちらでは、能登地域へのU・Iターンに関するメリットとデメリットを整理しました。ご自身の状況に照らし合わせながらご検討ください。

【メリット】

■生活コストが低い

住宅費・駐車場代が安く、持ち家や実家の活用で生活コストを大幅に抑えられる。

■家族や地域とのつながりが強い

親の近くで暮らせる安心感。地域行事や地縁が残っており、支援ネットワークが整っている。

■地域貢献や復興需要が高い

能登半島地震以降、人材需要が急増。復興支援や地域活性の担い手としてのやりがいが大きい。

■自動車道の利用負担が少ない

のと里山海道と能越自動車道の一部区間は無料で利用可能。

■自然と共に暮らす環境

海や山が近く、休日に釣りやアウトドアなどを楽しめる。子育て環境も比較的落ち着いている。

【デメリット】

■求人数が限られる

都市部に比べて企業数が少なく、求人分野に偏りがある。

ホワイトカラー職(営業・人事・企画など)の選択肢が乏しく、就職後に地域内でキャリアチェンジする機会は限定的。

■給与水準が低め

県全体平均より低い傾向。中小企業中心のため年収差が出やすい。

■交通アクセスの制約

北陸新幹線の延伸は金沢まで、能登空港へのアクセスは限られている。

車移動が中心となり、首都圏や他都市との往来に時間がかかる。

3.近隣都市部へU・Iターンするメリットとデメリット

石川県能登半島 近隣都市部

能登地域へのU・Iターンを検討される際、生活の利便性や仕事の選択肢を重視される方もいらっしゃると思います。 そのような場合、能登地域から1〜2時間でアクセス可能な近隣都市部(金沢・白山・野々市など)へのU・Iターンも、選択肢に入るのではないでしょうか。

以下は、近隣都市部へのU・Iターンに関するメリットとデメリットです。

【メリット】

■求人数や業種の幅が広い

製造・IT・医療・観光・金融・教育など多様な職種。転職市場も活発。

■給与や待遇が能登地域に比べて高水準

企業本社や支店が集中しており、首都圏とのやり取りが盛んな企業も多数。

■交通アクセスが良い

新幹線や高速道路が整備されており、東京・大阪との往来もスムーズ。

■都市機能が整っている

教育・医療・商業施設などが充実しており、子育てや生活の利便性が高い。

【デメリット】

■生活コストが高い

賃貸や土地価格が能登地域よりも高い傾向。車社会で駐車場代もかかる。

■地域とのつながりが希薄

能登のような地域的な結びつきが少なく、親族・知人の支援は限定的。

■競争が激しい

求職者数も多く、人気職種では首都圏出身者や地元大学卒との競合もある。

■通勤混雑・渋滞など都市特有のストレス

朝夕の交通渋滞があり、能登のような穏やかな生活とは対照的。

まとめ

いかがでしたか。能登半島には地元ならでは魅力がある一方、生活や雇用に関わるさまざまな地域事情も抱えています。U・Iターンを検討される場合、ご自身の状況と照らし合わせて、近隣都市部を選択肢に入れてみるのも移住を成功させるポイントです。

当社「リージョナルキャリア石川」では、これまでの経験を活かせるポジションを一緒に探させていただきます。石川県へのU・Iターン転職を検討されている方は、お気軽に当社までご相談ください。

この記事を書いた人

コンサルタント 
鹿嶋 衛

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